こんにちは。レモンです。
私は、「“本”という道具を使って、”心”を耕す」をコンセプトに、
仕事や日常・育児で思い浮かんだ様々な疑問や問い・悩みについて、読書をしながら解決策を探ったり、考えを深めていこうとしている、2児のワーママです。
私の読書のプロセスは、以下のようにしています。
- 「疑問・問い・悩み」に対して、答えてくれそうな本を選ぶ。
- 読んだ後はこのような結論に至るだろう・・・という「仮の答え」を考えておく。
- 実際に読書する。
- 改めて「疑問・問い・悩み」に対して「読書後の答え」を書く。
- それぞれの「答え」を比べて、新たにどんな視点や気づきが得られたか?を振り返る。
ちなみに、この読書プロセスは以下の本を参考にしています。
なぜこのプロセスで読書をしているか、どんな良いことがあるのか、については
この書籍についての記事もありますので、良ければこちらもご覧ください。
では、いってみましょう!
問い:「どうやったら頭のいい印象を与え、信頼を得ることができるのか。」
同じ答えを言っているのに、何故かあの子の方が頭いいって思われてるよな~信頼されてるんだよな~・・・
と思ったことってありませんか。
私も、そのうちの一人です。
学生の内は気にしなくても良かったかもしれませんが、仕事となるとやはりその差はすごく感じます。
仕事をする上で同僚やお客様にも、頭がいいと思われてる方が信頼されるし、自分のやりたいことも聞き入れてくれるからです。
私は、ある同僚の人で、「頭がいいと思われてる人」がいたので、よくよく言動を観察していたのですが、
どうも頭がいいとは思えなくて…笑
でも、一体何がみんなに頭がいいと思わせてるんだろうと考えても、イマイチつかめず…
というかそもそも、頭がいいという定義は一体何なんだろう?
その子と私含め他の人との違いって何なんだろう?
という疑問が浮かんでいました。
私自身、昔からよく天然?と思われがちで、同じことを言っていても信用されず(どんな人間 笑)ずっと悩んでいました。
こんな考えの元、本屋を見てみると、私の疑問に答えてくれそうな書籍を見つけたので、読んでみることにしました。
これから読む本:「頭がいい人が話す前に考えていること」
書名:頭がいい人が話す前に考えていること
著者:安達 裕哉
発行所:ダイヤモンド社
発行日:2023年4月18日
そうです、ベストセラーとなっているこの書籍。
恐らく、本屋の平置きの棚に並んでいるのを見た人は多いのではないでしょうか。
本屋さんでも、これを手に取っている人を多く見掛け、(特に男性。)
私もずっと気になったいたんですが、遂に手に取ってみることにしました。
“仮”の答え:「話す前に一度立ち止まり考える。その“考え方”に基づいて発言をすれば、相手に“頭のいい人”という印象を与え、信頼してもらうことができる。」
そして、今回の読書前の“仮”の答えは
「話す前に一度立ち止まり考える。その“考え方”に基づいて発言をすれば、相手に“頭のいい人”という印象を与え、信頼してもらうことができる。」
としました。
いや、その“考え方”がなんなの!という話なんですが笑
予想では、
・話す内容というより、話し方について気を使っているのかなぁ。
・顔や、表情・目線など、しぐさについて気にしているのかなぁ。
という感じです。
めちゃくちゃアバウト…
でもともかく、話し方が大事なのかぁ、というボンヤリとした印象です。
さぁ、では読んでいってみます!
※以下は、あくまで私なりに必要な部分を簡単にまとめたものですので、是非直接本を手に取って著者の言葉で感じ取っていただきたいです!
読書:「頭がいい人が話す前に考えていること」
先に結論。マインド「7つの黄金法則」と、フォーム「5つの思考法」を身につけよ。
ざっくりいうと、
① マインド→7つの黄金法則
② フォーム→5つの思考法
を、話す前に思い出すことで、頭が良くなる、ということだそうです。
では、具体的にそれぞれ見ていきましょう。
マインド:7つの黄金法則
- とにかく反応するな
→感情的にならない。怒っている時は、頭が悪くなる。
→すぐ口を開かない。いくつか案を検討→冷静になる時間稼ぎ。
→アンガーマネジメント、まずは6秒待つ。
→怒りだけでなく、うまく行っている時も同様に。
2.頭の良さは他人が決める
→「知識あるものは理解されるよう努力する責任がある。」
→「他者がどのように思うか」を意識→知的で慕われる人のマインド、思考の質を高めるため。
→社会的知性「他者の思考を読み、他者の信頼を得て、他者を動かす能力。」
→ビジネス・マーケティングは、顧客の欲求からスタート。
→学校的知性と社会的知性を行き来。社会的知性から、復習のように、学校的知性。
→論理的思考…立場も価値観も違う他人と考えを共有するために必要。
→頭がいいという信頼感を得れれば、やりたいことがやりやすくなる。
→話す前だけでオッケー。
→頭の良さは他人が決める、は、結果的に自分らしく生きるために必要。
3.人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する
→賢いふりは人の心を動かさない。
→最初に案を出す人は偉い。
→「私達の為に考えてくれてるなら」と思ってもらい、信頼を得る。
4.人と闘うな、課題と闘え
→議論の奥にある、本質的な課題を見極める。
→「考えて話す」とは、”相手の言っていることから、その奥に潜む想いを想像して話す。”
5.伝わらないのは、話し方ではなく考えが足りないせい
→告白と一緒で、告白の仕方でなく、告白をするまでで、相手のこころが動くかが決まる。
→伝え方でなく、中身が大事。
6.知識は誰かのために使って初めて知性となる
→賢いふりでなく知らないふり。
→簡単にアドバイスしない、とにかく相手に話してもらう。
→つまりは「一緒に考えて、自分で気づいてもらい、背中を押す」
→自分の話ばっかりの人に、知性を感じない。=信頼しない
7.承認欲求を満たす側に回れ
→自分の承認欲求は抑制し、他者の承認欲求を満たすことができれば「コミュニケーション強者」に。
自己抑制:2つの条件「自信を持つ」「口でなくし結果で有能さを示す」
承認されたければ、→「親切にされたときに、他人を承認する。」
フォーム:5つの思考法(深く考えるための道具)
1.客観視
(1) 少ない情報を信じ切るとバカに見える→バイアスに意識的になり、自分と反対の意見や統計データにあたることで思考を深めよ。
(2) 言葉に敏感たれ→身近な言葉の微妙な違い→思考の解像度が上がり、見えている世界や伝え方も変わる。
(3) 成り立ちを知る→人と違うアイディアや深い議論が生まれる。
2.整理
「理解が深いと、わかりやすく話せる。」
「理解している=整理されている。」
(1) 結論から話す→相手のスイッチを押す気持ちで。相手が聞きたい話から。どんなスイッチ押そうかな。
(2) 事実と意見を分ける→遅い判断の方を使う。
→今の私にとって、難しい。
→証明可能な事実か?自ら判断を下した意見か?
・感想→意見に。(主観的事実に根拠を付け加える。)(意見=根拠+感想)
根拠は、違う意見や統計データなど。
※事実と意見を混同しない!事実のみいうべき時は事実のみいう。(上司への報告など。)
3.傾聴
→ちゃんと聞く、わかるところだけ切り取っていないか。言葉だけが聞くではない。表情や態度から読み取る。
(1)自分の言いたいことではなく、相手の言いたいことを考えながら聞く。相手が言いたいことを正確に聞く。
→知的で慕われている人の聞く態度
・肯定も否定もしない。
・相手を評価しない。
・意見を安易に言わない。
・話が途切れたら、むしろ沈黙する。
・自分の好奇心を総動員する。
(2)いざアドバイスとなったとき
→アドバイスするな、交通整理をせよ(整理しながら聞く。)
1. ゴールの確認
2. 考えていることを聞く→もやもやを吐き出してもらう。
3. 話を整理して相手の意思決定を助ける。
4.質問→「深く聞く技術」「教わる技術」
→コミュニケーションの醍醐味…一緒に思考を掘り下げ、一人では気づけなかったことに気づく。
(1) グーグル式5つの質問
1. 導入2つ「過去に行った行動」「仮定の状況判断に基づく質問」
2. 深堀3つ「状況に関する質問」「行動に関する質問」「成果に関する質問」
・何をしたんですか
・そのとき、どんな状況だったんですか
・その状況でどうしたんですか
・その結果どうなったんですか
・今度仮に、こういう状況になったらどうしますか
→おそらく、本当に興味を持っている態度で聞かないとすぐバレル。好奇心多い人って、自然とこういう質問できてる気がする。
(2) 質問の前に仮説。
→最初は「もし私が〇〇の立場だったら。」
以上の4つを踏まえた、最後のステップ。
5.言語化
・言語化のコストはだれが払うか。電話を嫌う、メールでまず言語化してまとめるように。
・思考の質→言語化の質→アウトプットの質→人の心を動かす
=「ちゃんと考えるとは、突き詰めれば、人を動かすアウトプットを生み出す」
言語化・アウトプットの思考法
(1) 唯一の型「再定義せよ。」→思考を深め、相手にインパクトを与える。良質なアウトプット。
→良い〇〇、悪い〇〇、から考えると分かりやすい。
(2) 言語化の習慣化
→「ネーミングにとことんこだわる。」
→「語彙を貧弱にする安易な表現(やばい、すごい、など)を使わない。」
→「読書ノート」「ノウハウメモ」を作る
「読書ノート」…ダイジェストまとめ+感想
「ノウハウメモ」…〇〇の10のこと、などでメモ。上司や部下からのことなど。
最後に
著者は以下のように言っています。
“本書でお伝えしてきた7つの黄金法則と5つの思考法は、言うなれば、知性という花を咲かすための、前者が“根っこ”で、後者が“幹”です。”
(出典:安達裕哉「頭のいい人が話す前に考えていること」)
人の「知性」というものは、「根」や「幹」のようなものの上で成り立っているものなんだなと、それをゆっくりじっくり、積極的に目を向けて育てていかなければならないんだと感じました。
なので、これを継続的に・長期的に続けていくことが、非常に大事なんだということが、このことから伺えますし、続けて筆者は以下のようにも言っています。
“最後にお伝えしたいのは、頭のいい人になることより、頭のいい人であり続けることのほうが難しい、ということです。”
(出典:安達裕哉「頭のいい人が話す前に考えていること」)
この書籍で得た方法を、ともかく忘れずにいつも話す前に思い出すこと、それこそが重要だということで、書籍にはこれらが簡潔にわかりやすく述べられているシートがついています。こういう意図があるからなんだなぁと改めて思いました。
【まとめ】読書後の答え:話す前に、一旦立ち止まって考えてから話す、という短期的な意味での「話す前に考えていること」ももちろん大事だが、普段からよく考え、思考を深めていって言語化していくことを習慣化する、という長期的な意味での「話す前に考えていること」が、非常に大事だということが分かった。
改めて、
問い:「どうやったら頭のいい印象を与え、信頼を得ることができるのか。」
に対して
読書前の“仮”の答え:「話す前に一度立ち止まり考える。その“考え方”に基づいて発言をすれば、相手に“頭のいい人”という印象を与え、信頼してもらうことができる。」
としていたのですが、私なりの読書後の答えは
読書後の答え:「話す前に、一旦立ち止まって考えてから話す、という短期的な意味での「話す前に考えていること」ももちろん大事だが、普段からよく考え、思考を深めていって言語化していくことを習慣化する、という長期的な意味での「話す前に考えていること」が、非常に大事だった。」
となりました。
このギャップでわかる、今回私が得られた視点は
- 話し方やしぐさというよりも、「ちゃんと考える」ことの方が大事だ。
- 7つのマインドは、個人的に言い換えると「作法」=「枠」のようなもの。これを身につけるだけでも、だいぶ印象違うはず。
- ただし、マインドだけでなく、結局は「枠」の「中身」=「思考の質」が大事。
- そもそも相手との信頼を得る場面である「対話」の時にも、思考を深めるチャンスは転がっていて、その思考を深めるのが5つのフォーム「客観視」「整理」「傾聴」「質問」「言語化」。その作業自体が、相手から信頼を得られる「知性」を見せるチャンスである。
- ともかく、「考える」を習慣化していくこと。
おまけ1:相手のレベル?によって、どのやり方が一番効果がある=信頼を得られるか、は変わる?
例えば、そもそも自分のモヤモヤをどうしたらいいかわからない人にとっては、「傾聴」のように交通整理をするような聞き取りによって、相手を信用するかもしれないし、ある程度自分の筋が通っている人に対しては、こちらが完全に成熟した再定義・アウトプットにおいて、知性を感じてもらえ信頼してくれるかもしれないなぁと思いました。
逆に、そこに知性を感じれない人だっているはず。(何意味わからないこと言ってるんだろう、的な。)そうなれば、「話の中身は無いけど、ちゃんと寄り添って考えてくれる人。」に信頼を求めるかもしれないと思いました。
作法でも、反応しない・黙っていた方がいい、が良いとされているけど、相手の知性のレベル?によっては、それは通じない場合も多いのでは。残念ながら。自分の置かれている環境によって、マインド(哲学)や作法は、それぞれが編み出していくべきなのかもしれないです。この書籍で使用されると仮定されている環境は、一般的な会社員やビジネスマンなど?例えば、漁師や大工の現場では、これは果たして通じるんでしょうか。
でも、突き詰めていけば、結局やはりこの書籍の言う通りなのかもしれないですね。
おまけ2:傾聴に物申す。
みんながみんな傾聴してたら、じゃぁ誰が話すの??ってなりませんか笑
みんながみんな、自分の好きなこと話すときがあっても、良くないですか。そんな寛容さのある雰囲気も、いいですよね。とも思うのです。でも、恐らくこの書籍では、ビジネス上の関係性だと、これが有効だよねということなんだろうなぁと。
なんだか、少し人と人との距離感を感じてしまうような気もするなぁ。
あと、個人的には、つい自分のことをしゃべってしまうのです。
他に喋ることないし、つい同じような体験を話されたら自分の体験も共有したくなって話してしまう、それを、相手も知りたいだろうなという気持ちになってしまう。そこまで、相手は自分のことに興味はないんだろうなと思うと、恐らく、こちらから質問していったり、傾聴したりする方がいいんだろうな~とは思うのですが…。
なので、ビジネスという、友達関係とは違う最初はある程度距離のある関係性なら、この「反応しない」「相手の話を聞く」はすごく大事。
そして、そこから、どんどんお互いの話を、自然と開示できるようになったらいいなぁ。それが、信頼されるということなのかなぁ。
おしまい。ちゃんちゃん。