書評【読書脳】「読書した内容を忘れたくない!」と思って読んだら、「基本的には「アウトプット」×「スキマ時間」で記憶に残る読書ができるが、自己成長につなげるには、本を選ぶ段階からがすでに重要だった」ということが分かった。

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こんにちは。レモンです!

私は、「“本”という道具を使って、”心”を耕すをコンセプトに、

仕事や日常・育児で思い浮かんだ様々な疑問や問い・悩みについて、読書をしながら解決策を探ったり、考えを深めていこうとしている、2児のワーママです。

私の読書のプロセスは、以下のようにしています。

  1. 「疑問・問い・悩み」に対して、答えてくれそうな本を選ぶ。
  2. 読む前に、表紙や目次などを見て、読んだ後はこのような結論に至るだろう・・・という「仮の答え」を考えておく。
  3. 実際に読書する。
  4. 改めて「疑問・問い・悩み」に対して「読書後の答え」を書く。
  5. それぞれの「答え」を比べて、新たにどんな視点気づきが得られたか?を振り返る。

ちなみに、この読書プロセスは以下の本を参考にしています。

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なぜこのプロセスで読書をしているか、どんな良いことがあるのか、については

この書籍についての記事もありますので、良ければこちらもご覧ください。

では、いってみましょう!

目次

問い:「読書した内容を忘れない読書法とは?」

今回の問いは、

問い:「読書した内容を忘れない読書法とは?」

です。

何でこんなことを思ったかというと、

私の場合は、

仕事で自分の知識の無さにがっかり…

知識があったとしても有効に活用できていない!すぐに出てこない!今目の前にある問題と、自分の中にある知識とが結びつかない!

という実感がいつもありました。

勉強は好きなので、資格を取る勉強だったり、仕事関連の専門書を読んだりはしているのですが、その内容をすぐ忘れてしまって全然仕事に生かされないんです。泣

つまりは、ただの短期記憶になってしまっている…

そこで

読んでもずっと記憶に残る=長期記憶になる読書法が知りたい!

と思ったのが、今回の問いの背景です。

これをマスターすれば、後々仕事上でも生かすことができるのではないか、と考えました。

これから読む本:「読書脳」

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書名:読書脳
著者:樺沢 紫苑
発行所:(株)サンマーク出版
発行日:2023年9月10日

今回選んだのは、こちらの書籍。

2015年に発売されヒットした「読んだら忘れない読書術」を、2023年に改めて加筆・再編集してバージョンアップされた話題の一冊。

私の問いに、答えてくれそうな予感です。笑

仮の答え:「アウトプットが大事である。

そして、今回の読書前の“仮”の答えは

読書前の“仮”の答え:アウトプットが大事である。

としました。

表紙や裏表紙を見る限りは、結構色々書いてあるんですが、恐らく「アウトプット」というワードがポイントなのかなと考えました。

最近よく聞く「インプット」「アウトプット」

読書というと、「インプット」の側面が強いですが、これを「アウトプット」することで、記憶の定着に繋がるんだろうなぁ、と。

でも、一体どんなアウトプットの仕方を著者は言っているんだろう…

それでは、行ってみましょう!

※以下は、あくまで私なりに必要な部分を簡単にまとめたものですので、是非直接本を手に取って著者の言葉で感じ取っていただきたいです!

読書:「読書脳」

先に結論。キーワードは、「アウトプット」×「スキマ時間」

著者は、以下のように言っています。

“「記憶に残る読書術」「読んだら忘れない読書術」のキーワードは、たった2つです。

「アウトプット」と「スキマ時間」。この2つを意識するだけで、あなたも「記憶に残る読書」ができるようになります。”

(出典:樺沢紫苑「読書脳」)

そう、キーワード「アウトプット」×「スキマ時間」ということのようです。

アウトプットだけではなかったんだな…

そう、「スキマ時間」も大事なキーワード。

でも、読書ってまとめて読みたい気持ちがあるけど…

スキマ時間を使うって読書量を増やす術だけでなく、記憶の定着ともなんか関係あるの??

という疑問が湧きます。

5つの「アウトプット」読書術

まずは、アウトプット読書術。ここでは、以下の通り5つの方法を紹介してあります。

  • マーカーで線を引きながら読書 →本を「汚く」読む。
  • 人に話す           →頭の中で内容の要約、どこが良かったのかを伝える。
  • SNSなどでシェア       →手軽。人に読まれるという意識。
  • 書評を書く          →もう少し深く掘り下げたいなら。
  • 上記のことをしっかりやる意識 →情報や気づきを1冊の本から絞り出す!量より質。

こう思うと、特に③,④は、インターネットやSNSが主流になってきて、一般人でも自身の考えを広く人に伝えることができる現代ならではのやり方だなと思います。

実際、私が書評ブログをやってみようかなと持ったのも、この本を読んだこともきっかけでしたし、

これを読んでSNSやブログを始めた方もきっと多いはず。

自分にできる、ありとあらゆるツールを使って、発信せよ!ということなんですね。

4つの「スキマ時間」読書術

  • 制限時間があると集中力アップ  →通勤時間など
  • 最初・最後の各5分が集中力高い。→60分を4回に分けた方が集中力の高い時間が長い。
  • 「15分」が重要な時間単位。   →集中力が高い状態を維持できる最小単位。1日の中の「15分」を見つける。
  • 寝る前の読書。          →スキマ時間以外の、記憶力を高める効率的なタイミング。

要するに「短い時間だと集中力・記憶力が高いよ。」ということですね。その短い時間のポイントが、15分である、と。

私自身、これはめちゃくちゃ実感していました。

資格の勉強をしている時期、子育てしながらだったので本当に自宅で勉強時間を確保することが困難で、通勤中電車の中でアプリを使用して全力で過去問を解いていた経験があるのですが、

逆にまとまった時間が取れて家で机に向かっていざやってみると、本当に集中力が続かずスマホとかいじってしまうんですよね。笑

本当に、中学生かっていう感じなんですけど…

恐らく、その過去問アプリが非常に優秀だったっていうのも大きく関わっていると思うのですが、(解説も簡潔で分かりやすい。)

あ~もうすぐで駅ついちゃう!みたいな緊張感の中問題を解いていった方が、勉強がはかどりましたね。

なので、改めてこの書籍を読んで、あ~そういうことだったのかと、納得です。

ただ、これを読書にも有効な記憶力定着の技になり得るとは思いもしなかったので、今回得れた新たな視点でした。

「速読」でなく「深読」を。

実は、この書籍内の結構冒頭の方に述べられているのですが、

自身の読書の目的にもよりますが、もし読書の内容を自己成長に繋げたい、ということであれば

たくさん読むために早く読もう!というより、じっくり読んで深く理解しよう!が大事ですよ、と。

これは非常に納得で、他人に説明するときも、あやふやなワードを羅列するよりも、内容の要約をしっかり伝え、さらに自身の考えや気づきまで伝えれた方が、確実に説得力のあるものになりますよね。

入口が大事!本の選び方

「守破離読書」

もちろん、本の内容をしっかり忘れないように覚えて忘れないようにすることも大事ですが、

そもそも、欲しい答えや情報を得るためには、それに見合った本を選ばなければならないです。

では、どういったことを意識しながら本を選べばよいのでしょう

筆者は、以下のように言っています。

“「自分のステージに合った本を読んでください。言い換えると、「今の自分に本当に必要な本」を読もうということです。(省略)レベル違いの本は、あなたの自己成長に全くつながりません。(省略)そうならないために「守破離読書」をお勧めします。”

(出典:樺沢紫苑「読書脳」)

著者の言う「守破離」という言葉を聞いたことはありますか?

(ちなみに私は今回初めて聞きました…。)

“「守破離」とは、日本での茶道、武道、芸術などにおける、学びの姿勢を示す言葉です。この守破離は、学問でもビジネスでも遊びでも、全てにおいて「学び」を効率良く得られる方法だと思います。

・「守」は、師についてその流儀を習い、その流儀を守って励むこと。

・「破」は、師の流儀を極めた後に他流を研究すること。

・「離」は、自己の研究を集大成し、独自の境地を拓いて一流を編み出すこと。”

(出典:樺沢紫苑「読書脳」)

例えば、生け花を知りたいなぁ習いたいなぁと思ったときは、「守」の生け花の基本的なことが載っていそうな本。

さらに進んで、「破」という視点で見ると、いろんな方の生け花の作品集かもしれないし、

「離」という視点で見ると、生け花とは全く関係ないように見えて料理の本から何かヒントを得て派生していくかもしれないです。

まず大事なのは、「自分の知りたいことは、どの位置の段階のものなんだろう。この本は、どの段階に当たるものだろう。」と考えてから本を選ぶことです。

「自分本棚」を作るつもりで。

また、別の意味でも、このように分類していくことが、脳内整理に効果的ではないかと、個人的には思います。

とにかく自分の知りたいことが載っている本をひたすら読みまくっているより、ある程度読んでいく本をカテゴリー分けしていくことで、今自分がどのステージの本を読んでいるかが把握でき、自分の頭の中に「本棚」ができていくことになっていくのではないかと思います。

その他にも

  • 「長期・中期・短期投資」という考え方→雑誌だと短期投資、ビジネス本だと中期投資、哲学だと長期投資、など。
  • 数珠繋ぎ読書→同じ関連の本を一気に読んだ方が、関連付けできるので記憶に残る。
  • 長所伸展・短所克服

などがあり、同様に、「自分本棚」を作っていくのに非常に役立つ分類分けができそうです。

読書をすると起こる8つのいいこと

そもそも、読書するとこんないいことがあるよ!ということも述べられています。

その中には、私が今回求めている読書の目的に近しいものもありまして、

「仕事の前準備としての読書」「自己成長に繋げる読書」といった内容のことも述べられていました。

ばっちり当てはまっております…。ここで読み進めるモチベが上がります…!

また他にも

  • 時短に繋がる読書
  • 本を読むとストレスが軽減される →言われてみれば確かに!
  • 脳が活性化する
  • 運命の一冊に出会って人生変わる
  • 単純に、楽しい

など。

この中でも、「本を読むとストレスが軽減される」というのは、今回一番意外な視点でした。

この書籍を執筆された著者は精神科医で、以下のように話されています。

“心配事があれば、その対処法について書かれた本を1冊買ってきて読めばいい。「言語情報」によって不安は軽減し、「解決法を知る」ことでストレスも軽減するのです。”

(出典:樺沢紫苑「読書脳」)

脳科学的にも証明されていることのようで、

確かに、自身の過去の心境を振り返ってみると、読書後って気持ちが楽になっていく感覚はあるよなぁと、改めて思います。

他にも、電子書籍の活用法・本の買い方、おすすめ書籍紹介などがあります!(ここでは割愛させていただきます。)

【まとめ】読書後の答え:「基本的には「アウトプット」×「スキマ時間」が記憶に残る読書ができるが、本を選ぶ段階から本を選ぶ段階からがすでに重要だった

改めて、

問い:「読書した内容を忘れない読書法とは?」

に対して

読書前の“仮”の答え:「アウトプットが大事である。

としていたのですが、私なりの読書後の答えは

読書後の答え:「基本的には「アウトプット」×「スキマ時間」で記憶に残る読書ができるが、自己成長につなげるには、本を選ぶ段階からがすでに重要だった。

となりました。

このギャップでわかる、今回私が得られた視点

  • アウトプットは、線を引く、人に話す他にも、SNSやブログを使ってできる!
  • アウトプットをすることももちろん重要であるが、全集中できるスキマ時間(15分)を利用して読むと、さらに記憶力定着UPに繋がる!
  • 速読より深読、量より質、を意識!
  • 本を選ぶときに、今の自分に見合ってるか、自分の現在のステージを意識して選んでみる。
  • 本を読むとストレスが軽減される。

おまけ:ただ覚えて終わり?覚えた内容を「自分ごと」にする。

ここで、「アウトプット」は、大きく2種類あることに気づく。

・自分が、今置かれてる環境とは違う分野についての読書…この書籍のようなアウトプットの方法。わざと、アウトプットする場を自分で用意する。

・自分が、今置かれている環境の中で起きた問題について読むときの読書…アウトプットは自然と実生活で行われる。

例えば、農家さんで、どうしても茄子の実のつき方が悪い→本を読む→実践。など。

と思うと、私が行っていた資格勉強って、圧倒的に後者のアウトプットが少ないから、そりゃあ忘れるし、実際に業務に生かせないよなと。

もちろん、単純に「本の内容を忘れない」という点では、前者のやり方はかなり有効だと思う。しかし、実生活に生きてくる知識、言い換えれば知恵のようなものは、結局「自分の身の回りのことに繋げる、自分事にする。」とし、実践していくことで作られていくよな~と。この読書法をしつつ、常に生活の中で、つなげていけそうな部分を見つけよう、と思い至った私でした。

※著者が言うように、本を読んでその悩みの解決法を知るだけでストレスが軽減される研究もあるということで、実生活に生かさなければ!とプレッシャーに感じすぎなくても良いとも思います~。自分を労わる読書も、当たり前だけど大アリです。何の目的で読書をするか、を意識するの大事ですね~。

おしまい。ちゃんちゃん。

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この記事を書いた人

2児ワ―ママ。
興味ある分野は、庭、植物、建築、子育て、教育、自己啓発、人間関係、ゼロウェイストやエシカルな生活、英語、音楽、映画、などなど。時間の合間にこれらに関する書籍を読む。

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